第17回 鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会 報告  

   今年は12月5日に鎌倉生涯学習センターホール にて行うことができました。
   当日、鎌倉同人会10名、鎌倉歌壇10名が午前10時に集合、打合せの後、舞台や受付の設営に取り組みました。
   午後0時、石川洋一鎌倉歌壇幹事の総合司会で、まず斎藤俊英・鎌倉同人会常務理事、大下一真・鎌倉歌壇会長の開会の挨拶が
  あり、続いて第一部の講演に移りました。
   講師は、歌人で神奈川新聞の「神奈川歌壇」の選者の谷岡亜紀氏で、演題は「乱世の歌、戦争の歌」。
  乱世の歌として源実朝公の歌を、戦争の歌として十五年戦争にかかわる歌を紹介し、お話くださいました。
    第二部の歌会は、本多順子・鎌倉歌壇幹事の司会で始められました。今回の投稿歌は例年より多い209首。大下一真、
  木村雅子、谷岡亜紀、津金規雄の各選者から、投稿歌1首1首に丁寧な講評があり、参加者は熱心にメモを取っていました。
  当日の会場参加者は105名でした。
   最後に選者賞、鎌倉同人会賞の発表があり、閉会後各選者から賞状と賞品が手渡されました。

                                   
                      鎌倉同人会の斎藤常務理事 鎌倉歌壇の大下会長    講師の谷岡亜紀氏 

                             選者紹介                    大下一真氏      木村雅子氏     谷岡亜紀氏     津金規雄氏  

  第17回鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会 入賞者
   大下一真選者賞                
    86番 藤田  巌(東京都) 岐阜ちょうちんゆるりと廻る仏の間ほのかなひかりに父母とまみえる
           163番 藤本 久里(静岡県) 青田なで電車の影の通り行き無人の駅に青き波寄す
   木村雅子選者賞
    
83番 斎藤 愛子(千葉県) うんうんと一人うなずく大男十割蕎麦をひとすすりして
    152番 入江 曜子(鎌倉市) 景時追ひ広元、時政馳せ参ず鎌倉駅前タクシー乗り場
   
津金則雄選者賞

 
    63番 佐藤 智子(東京都) さみどりが青葉となりて終戦後七十七年 さあこれからだ
    125番 斎藤 俊子(鎌倉市) 葉書よりはみ出すほどの柘榴描き友の息災そのまま届く
   谷岡亜紀選者賞 
    71番 大西久美子(鎌倉市)
 きのふから細く降る雨ぬばたまの軍艦茉莉の甲板濡らす
    185番 山崎かつ子(東京都)
 神殿のビル建ち並びハチ公はわずかな朝日肩に当てをり
   鎌倉同人会賞
     4番 阿部 容子(藤沢市) サーファーの姿の見えぬ今日の海 怠惰のごとく初夏を凪ぐ
 
   19番 大原 清明(横浜市) 旭日旗掲げて潜水艦並ぶ十六夜の月淡き港
  

           
 
            
 
          


                              
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