★第13回鎌倉同人会講座 「鎌倉のサクラ」の開催報告
    日時:2019年413日(土)午後2時〜330
   場所:鎌倉婦人子供会館ホール
   講師:(一財)進化生物研究所理事長・所長・元東京農業大学教授湯浅浩史氏
 
 現代の八重桜は鎌倉が発祥地であると指摘されている湯浅浩史氏を講師にお招きして、初春の穏やかな風景に彩られ
 た鎌倉のサクラ」をテーマに様々な角度からお話をいただきました。
日本人は約5000年前からサクラと付き合って
 きました。最古のものは三方五湖で発見されています。そのような関係から、サクラを見ながら飲んだり、食べたりする
 「お花見」は日本だけの習慣です。この「お花見」は実は神様と結びついた行事で、神にお神酒を捧げ、秋の豊作を願っ
 たことからきています。
  
今、咲いているサクラは「ソメイヨシノ」で、明治時代にその名が付けられました。これから咲いて来るのが、八重
 桜の「普賢象(ふげんぞう)」です。このサクラは鎌倉が発祥地です。「ソメイヨシノ」を含めて、「鎌倉のサクラ」の
 主なものを紹介してみましょう。

 
〇「ソメイヨシノ」明治時代以降。 発見者:藤野寄命。上野精養軒前の通り。
  
発見年:明治18〜19年(1865〜6)。 命名:明治24年(1891)ごろ。
  『日本園芸雑誌』92号。
学名:松村任三東京大学教授が命名し、Prunus yedoensis 特徴:開花時に葉が付かない
  〇「ヤマザクラ」明治時代以前にも存在。
  
特徴:開花時に赤い葉が付く。めしべが長く、五角形のがくがあり、がくの先はとがっている。
 〇「オオシマザクラ」 特徴:白っぽい花で、開花時に黄緑色の葉が付く。里桜のものは八重咲が主流である。
 
〇「普賢象」鎌倉が発祥地の八重桜。 応仁の乱に、細川勝元の陣僧であったと言われている横川景三がサクラの花につ
  いて、漢詩を書いていて、その中に、「普賢堂という所に桜があり、それを普賢象という」とあります。
  めしべが長く、象の鼻のように見えることから、「普賢象」とも言われたようです。
  また、河井恒久著『新編鎌倉志』(1685年)の中に、称名寺の「普賢象桜」と「文殊桜」がでてきます。
  植田猛縉著『鎌倉攬勝考』(1829年)でも、勝長寿院や永福寺址のサクラを紹介しています。

 
〇「桐ガ谷」は、“桐ガ谷より産せる故に、桐ガ谷の名あり。また、「鎌倉桜」ともいう”と紹介されています。
   鎌倉には、このほか、鎌倉以外の所からやってきた「鎌足桜」、「実朝桜」、「静桜」などがあり、日比谷花壇大船
  フラワーセンターには「玉縄桜」もあります。
このように、「ソメイヨシノ」から、一重八重の「桐ガ谷」、八重桜
  の「普賢象」まで、鎌倉にゆかりの桜について、歴史的な逸話を含めて、スライドを交えながら講演していただきまし
  た。
  
 講演の終了後、講師や同人会の有志が中心となって、段葛や鶴岡八幡宮を散策し、「鎌倉同人会」が「鎌倉桜」を
  蘇らせる活動の一環として記念植樹した「桐ガ谷」を鑑賞しました。
  講演は予定の時間を大きく超えて、午後4時30分ごろ散会となりました。
   

 

 2019年春に開花した同人会が植樹した桐が谷桜
           
   八幡宮植樹(平成28年)桐が谷桜
            
   光明寺植樹(平成30年)桐が谷桜
          
   鎌倉警察署植樹(平成31年)桐が谷桜


   


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